花嫁のれん(加賀友禅のれん)
花嫁のれんとは(加賀友禅のれんとは)
娘の幸せを託して、生家の紋を染め抜き、嫁ぐ娘に持たせる 花嫁のれん。 それは、慈しみ育てあげた父母の願いであり優しい心遣いでもあります。 鮮やかな色で描かれた おしどり、花車などのおめでたい絵柄に、華やかな喜びが息づきます。 新しい門出に夢膨らませて花嫁のれんをくぐる時、晴れの日にふさわしい女の幸せが待っているかのようです。
「花嫁のれん」とは加賀・能登の庶民生活の風習の中に生まれた独自ののれんです。 幕末から明治時代初期のころより、旧加賀藩の石川県の加賀地方から中能登地方、富山県の西部にかけて行われる 婚礼儀式のなかで、 花嫁のれんは使われてまいりました。 一般的には、花嫁が婚礼当日、ご挨拶をするため嫁ぎ先の家を訪れます。 通常、仏間の入り口に事前に婚礼道具として持参していた花嫁のれんは掛けられ、花嫁はそれをくぐり 仏壇のご先祖にお参りをします。 嫁ぎ先で一生を過ごしていく覚悟で、この花嫁のれんをくぐるといわれています。 花嫁のれんはその後、お祭りやお正月、慶事の際にも掛けられ披露されます。
現代では、婚礼において、このようなしきたりや儀式は省くことが多くなっていますが、結婚ご披露宴の会場で花嫁のれんを掛け、くぐられたりと、のれんのご利用の仕方も時代とともに変わり、広がっています。
近年、石川県のJR七尾線に「花嫁のれん号」の観光列車が運行されたり、七尾市内に「花嫁のれん館」が開館したりと「花嫁のれん」も全国的に知られるところとなりました。美しい伝統工芸の加賀友禅の技と心を結晶させたこののれんを、 全国の皆様 にもご愛用いただきたいと願っています。 |
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当店でお誂えいただいた花嫁のれん(加賀友禅のれん)のご紹介
貴女だけの一枚の「花嫁のれん」をお作り致します。 クリックで大きな写真になります。
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花かご 森田耕三作 花嫁のれん
淡いピンク色の濃淡ぼかしの地色に、美しい四季のお花を描いていただきました。お母さまのお好きなカスミソウ、夏生まれのお嬢様なので、ヒマワリなどのお花もちりばめられています。家紋は花紋にして華やかに。
平成29年1月 石川県H様 お誂え |
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くす玉2(本染め) 花嫁のれん
くす玉は、魔よけに使用する道具として、端午の節句などに用いられたものです。御簾の後ろに見え隠れする、くす玉と、桧扇を本染めで描いた、高貴なイメージのある逸品です。
平成28年10月 長野県M様 お誂え |
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オシドリ(手描き) 花嫁のれん
オシドリは夫婦円満の象徴です。お店のディスプレイ用にお誂えいただきました。お店に華やかさを加えてくれることでしょう。
平成28年3月 千葉県I様 お誂え |
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花車(手描き) 花嫁のれん
家紋には、松竹梅の加賀花輪紋をあしらい華やかに仕上げました。
結婚式場にお掛けいただき、披露宴も美しく彩られ、お客さまにも好評でしたと、うれしいお言葉をいただきました。
平成28年1月 羽咋市 Y様 お誂え
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加賀花輪紋のアップ
家紋の廻りに草花文様を染めることで、華やかさ、優美さが増します。
平成28年1月 羽咋市 Y様 お誂え |
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夫婦おしどり 林松峰作 花嫁のれん
おしどりをシンプルに描き、地色も紫や寒色でまとめました。
花輪紋も余り華美な色をひかえてシックに仕上げてあります。
紅白の房が紫色に映えます。
平成26年11月 中能登町S様 お誂え |
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花車唐子(本染)北 香園作 花嫁のれん
蔦花紋。 描き込みが素晴らしい本格的加賀友禅花嫁のれんです。 |
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オシドリ 花紋(本染) 高橋秀夫作 花嫁のれん
家紋の代わりに花紋をお染しました。
クリーム色の地色に、オシドリ、梅、牡丹柄の清楚な花嫁のれんになりました。
石川県K様 お誂え |
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蝶に花車(本染) 森田耕三作 花嫁のれん
花車の周りに蝶々が遊ぶ様子を華やかに描いたのれんです。
蔦の家紋は花輪紋になっています。加賀友禅本染の豪華なのれんです。
平成27年1月 石川県K様 お誂え |
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花車2(本染め)花嫁のれん
蔦の家紋をお入れしました。
加賀友禅のれんらしく色合いを優しくしてあります。
写真ではありませんが、五枚ののれんの間に
房をお付けいたします。
平成17年9月 石川県 О様お誂え |
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花車1(本染め)花嫁のれん
剣カタバミの家紋をお入れしました。
花車の周りに遊ぶ童子が愛らしい一品です。
写真ではありませんが、五枚ののれんの間に房をお付けいたします。
平成17年4月 滋賀県O様 お誂え |
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オシドリ(手描き)花嫁のれん
五三の桐の家紋をお入れしました。
オシドリのつがいの姿が愛らしい一品です。
四巾(四枚の布)で仕上げてございますので、五巾よりお安くなります。
写真ではありませんが、五枚ののれんの間に房をお付けいたします。
平成18年8月 石川県O様 お誂え |
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花車1(本染)花嫁のれん
枡重ねに下がり藤の変わり紋をお入れしました。
お住まいがマンションのため、洋間のドアにかけられるように、二巾にて別染いたしました。花嫁のれんとしては、丈も少し短めとなっています。
現代の住宅事情にも応じ、サイズも合わせて染めさせていただきました。
平成23年6月 千葉県A様 お誂え |